英語サポート

KISTではすべての教師が言語教師であり、言語は特定の言語活動だけでなく、カリキュラムを横断した型で指導されなければならないと認識しています。また、全ての生徒が異なる学習型態と学習ニーズを持つ個人であるということも認識しています。英語の習熟度に関しては、教員は生徒達がそれぞれの持つ能力を最大限に伸ばすことが出来るよう教室での活動計画を行っています。また、クラスでの差異化のほかにも援助が必要と判断された生徒に対し、英語サポートが提供されています。


英語サポート関連の評価

KISTでの授業を開始する前に、生徒達に対し、英語サポートインストラクターまたは担任・教科担任による標準英語力診断を用いた評価が行われます。本評価は読み・書き・リスニング・スピーキングに分かれています。本評価の結果は担任やインストラクターによるサポートがどの程度必要なのかを測る第一指標として用いられます。英語サポートを提供されている間、生徒の到達度はレベル水準指標、課題サンプル、授業参加などの観察を通して継続的に評価されます。英語サポート関連の到達度のご報告は学期毎に通知表の別表として各ご家庭に送付されます。


エレメンタリースクールでの英語サポート

エレメンタリースクールでは英語サポートは主に二つの重複する目的のため、K1からG5の英語を母国語としない生徒に提供されています。まず、自身の現在の英語力では本校のカリキュラム内容についてくるのが難しい生徒に対して、英語サポートではカリキュラムに含まれる概念や学習内容の理解が得られるよう、また、生徒自身が内容の理解についての表現が行えるようサポートを行います。次に、英語サポートは英語学習者の言語能力の発達を促進します。生徒の言語能力、学習活動、教材により、言語サポートは下記のうちひとつ、また複数にまたがった型態をとります:

  • 授業への割り込み・授業からの引き抜き、もしくは指導の差異化

割り込み・引き抜き型のサポートの混交型は、生徒がカリキュラム内容に触れながら、英語力を発達させることを促進します。引き抜き型のサポートは、英語サポートインストラクターによる個別の授業を行うため、一人、もしくは同様のニーズを持った小数の生徒達が通常の授業から引き抜かれた型で行われます。これと対照的に割り込み型のサポートはインストラクターが担任と共に通常授業に参加する形で行われます。どちらのケースにおいても、全ての生徒がその単元の目標を達成し、授業の差異化を行うに当たり、生徒の言語ニーズや学習方法、その他の個人的な背景やニーズが満たされるよう、担任とインストラクターが共に授業計画を立てます。生徒が、特に十分な英語力を持った仲間たちとの交流において意義ある形で最大限の言語使用の機会を持つことが出来るよう、割り込み型サポートが最も頻繁に採用されます。そのため、インストラクターは通常の授業中に差異化された指導において適切な助言を行ったり、生徒に合った教材を使用したりします。しかしながら、ある特定の内容を復習や、技術の習得を目指すには引き抜き型がもっともふさわしいとされる場合もあります。 この場合、数回の引き抜き型の授業が行われますが、このような型態の授業は通常教室での次の授業内容に戻るために必要な知識を固めるために行われる単発的なものであることが多いです。

  • 言語に特化したカリキュラム並行型の活動やプログラム

全校を通したカリキュラム並行型の活動プログラムとして、様々な学習クラブやサポートクラスが提供されています。エレメンタリーではLearning Enhancement Academic Program (LEAP) サポートクラスがK1からG5の生徒達を対象に毎日行われています。これらの30分の授業は様々な英語スキルに焦点を当てており、生徒は週2回から5回受講することが出来ます。人数制限があるため、最も重要な英語ニーズを持ったエイトに優先権が与えられます。


セカンダリースクールでの英語サポート

セカンダリースクールでは英語を母国語としない生徒、または現状の英語力では自力でカリキュラム内容に十分ついていくのが難しい生徒を対象に英語サポートを提供しています。生徒の英語力により、言語サポートは下記のうちひとつ、また複数にまたがった型態をとります:

  • 指導の差異化 (G6-G12)

下記のとおり、G6からG10の生徒には英語の指導経路(コース選択)が2種類設けられています。また、G11及びG12年生に対しては3種類設けています。

学年 科目 説明
G6 – G8 言語と文学 英語を母語とする生徒またはそれに近く、言語サポートを必要としない生徒のための科目。文学を中心とした教科で、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの言語4分野すべてについてすでに充分習熟している必要がある。
英語集中講座(IEC) アカデミックな英語への習熟度が限られている生徒のために設けられた科目。より基本的で細かい指示がなされ、時間を延長し、理解のための枠組みなどのサポートがなされる。言語習得のために英語学習時間を延長した時間割に従う。
総括的評価及び内部診断テストにおいて高いレベルでの達成度が見られた場合、IEクラスから言語と文学クラスへの編入が推薦される。
G9 – G10 言語と文学 英語を母語とする生徒またはそれに近く、言語サポートを必要としない生徒のための科目。文学を中心とした教科で、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの言語4分野すべてについてすでに充分習熟している必要がある。
G11 – G12 言語と文学
(上級レベル)
英語を母語とする生徒またはそれに近く、文学鑑賞を好む生徒のための非常に要求度の高い科目。深いレベルでの理解力と、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの言語4分野すべてについてすでに高いレベルで習熟している必要がある。
言語と文学
(標準レベル)
英語を母語とする生徒またはそれに近く、英語への十分な理解と習熟度を持ち、より高いレベルでのリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの言語4分野すべてあるいは部分的な技術を現在発達させている生徒を対象とした科目。

註: G6-G8のIEC在籍生徒は、英語の時間数増強のためIEC在籍中は美術と音楽を受講しない。英語以外の他のMYP科目を他の生徒と一緒に受講する。IECの生徒はG8の終わりまでに言語と文学のクラスに進むことが求められる。

新入生に関してはKISTへの出願時に行われる評価テストによってクラス分けを行う。G6からG8で言語サポートが必要と判断された生徒は、言語と文学コースを履修するにふさわしいスキルを拾得するまでIECを履修する。G11までに言語と文学を履修するレベルに達することが求められる。

学習の性質上、G11及びG12では教室内の英語サポートを提供しません。そのため、評価テストの結果、自身で授業についてくることが難しいと判断された場合、入学許可が下りない可能性があります。

  • 教室内での英語サポート(G6 – 10)

英語レベルが勉強をこなせるレベルに達していない生徒に対し、教室内英語サポートが提供されます。IECのすべての生徒は、教科担任からの推薦を受け、英語サポートコーディネーターの承認を受けた生徒と同様に教室内言語サポートを受けられます。教室内サポートは評価及び課題のハードルを下げる・ヒントを出すなどの枠組み、語彙に関する助言、小グループ授業、リサーチ及び評価のサポート、または必要と思われる方法を通して行われます。

英語サポートインストラクターは教科担任及びコーディネーターと協力し、生徒に最適のサポートを提供します。サポートを提供中の生徒の達成度については記録・管理されています。

  • 教室外英語サポート(G6 – 10) 

 セカンダリースクールの生徒は入学時に、サポートが与えられれば、通常授業の支障がない、比較的高いレベルの英語能力が求められます。特別な状況下では必要に応じて教室外での英語サポート(引き抜きサポート)が提供されます。このようなサポートは通常の授業時間外(始業前・放課後)に提供されますが、教科担任との協議の上で、授業内容の理解や復習のために英語サポートインストラクターとの一対一での授業が認められることがあります。

  • 言語に特化したカリキュラム並行型の活動やプログラム:アカデミックライティング(論文作成)

セカンダリースクールで追加のアカデミックライティングのサポートが必要な生徒は1週間を通して追加授業を受講できます。アカデミックライティングは言語と文学を受講し、よりライティングの向上が望ましいとされる生徒を対象としています。G9-10の言語の習得に在籍している生徒もアカデミックライティングを受講できます。これらのクラスは様々なジャンルのライティングの理解向上に役立ち、生徒が求められる正しい文体で文章作成ができるようサポートします。アカデミックライティングは週を通して一時間目が始まる前(始業前)に開講されています。