KISTでの指導と学習

ケイ・インターナショナルスクール東京(KIST)での指導と学習は学校、生徒、保護者の協力体制を表したものです。 KISTの指導及び学習方針は学習に関して関係者に求められる役割を明確にしたものです。

 KISTの指導及び学習方針はこちらからご確認いただけます

 カリキュラム作成に関しては、KISTは、世界中の様々な教育カリキュラムを調査した結果、本校にとって最も適したカリキュラムの枠組みとして、国際バカロレア機構(IBO) のプライマリー・イヤー・プログラム (K1からGrade 5)、ミドル・イヤー・プログラム(Grade 6から10) とディプロマ・プログラム(Grade 11と12)を導入しています。

これらのプログラムは、知識のみに偏ることなく調和のとれた人間性を目指す全人教育です。学習面の成長に加えて、子供たちの精神面に影響を及ぼす社会的、身体的、情緒的そして文化的な必要性に焦点を当てています。
KISTは、「探究」を基本とした教育への取り組みによって、生徒達が自ら責任を持って学習に取り組む姿勢を身に着けていくことができると確信しています。

実際の授業では、下記のように様々な形で「探究のユニット」を実践していきます。 

  • 詳しく調べ、思いを巡らし、疑問をなげかける。
  • 様々な試み(実験等)を行い、可能性を追求する。
  • 調査し、情報収集する。
  • データを収集し、結果をまとめ、報告する。
  • 現存する考え方を明確化し、物事を再評価する。
  • 概念や法則を適用することにより、理解力を深める。
  • 理論をまとめ、検証する。
  • 予測をたて、目的を持って結果を見る。
  • 問題への解決法について詳しく説明する。

以上のような取り組みを通し、本校では、生徒達が急速に変化しつつある世界の状況に対応できる力を身につけるだけでなく、一生涯学び続ける意欲を持ち、益々グローバル化が進む世界の建設的な一員となるために必要な問題解決能力や調査能力を向上させるよう指導していきます。

IBプログラムでは、PYP、MYP、DPの3つのレベルに一貫した学習者像(the learner profile)を求めており、当校では、具体的な行動リストを定めています。

子供たちに求められる学習者像は:

特徴 具体例 特徴 具体例
探究する人    ● 世界について好奇心を持つ
● 質問をする
● 学習に対する熱意を示す
正義感のある人 ● 順番が守れる
● 期限までに課題を終わらせる
● 正直で公平
● 正しいことをする
考える人 ● 問題を解決する
● アイデアを考える
● クリエイティブな解決法を見出す
思いやりのある人 ● 人を尊敬、尊重する
● ポジティブである
● 他の人を助ける
コミュニケーションできる人 ● アイデアを共有する
● 他の人の意見に耳を傾ける
● 他の人の理解を助ける
● 様々な言語を使用する
心をひらく人 ● 新しい経験を受け入れる
● 違いを受け入れる
● 他者の真価を認める
挑戦する人 ● 常に挑戦してみる
● 勇敢である
● 新しいことにチャレンジする
バランスのとれた人 ● いろいろなことをして過ごす
● 勉強、運動、娯楽、休養のバランスをとれる
知識のある人 ● 世の中について学ぶ
● 様々なことを知る
● 事実を関連付ける
深く考え反省できる人 ● 自分の得意分野と向上させる必要がある分野を知る
● 自分の学習について考える

カリキュラムの本質、学習方法、その他全般的に期待されることなどについて保護者の方に勉強していただくカリキュラム説明会が年間を通して行われます。学校は、すべての保護者の方に説明会への参加を奨励し、お子さんを適切にサポートしていただくために必要な知識を身につけていただきたいと思います。

「多くの研究の結果、IBプログラムのおける学習に参加した生徒は、大学レベルの学習に対する学力がしっかりと確立されており、また、他の生徒に比べ、大学を卒業する(それも短期で卒業する)確率が高いと証明されています。今も、世界中で100万人以上のIB生がディプロマ・プログラムを受講しました。IBプログラムは生徒達が急速に変化する国際社会で学び、働き、生活するために必要となる厳密な知性や、人間的、感情的、社会的なスキルを発達させます。」
IB Higher Education Symposium, International Baccalaureate Organisation, 2015