スマートフォンを持たせる“ちょうどいい時期”とは?

Kevin Yoshihara Ed.D.

Head of School

近年、スマートフォンを持つ子どもの年齢がどんどん低くなっています。

CNNの記事で紹介されたコミュニケーション学の教授、Kara Alaimo氏による調査では、すでに11~12歳でスマートフォンを持っている子どもも多いそうです。しかし、Alaimo氏をはじめとする多くの専門家は、子どもにSNS(ソーシャルメディア)を全面的に使わせるのは16歳前後まで待つことを推奨しています。スマートフォンを持つことは、SNSへのアクセスを意味することが多いためです。

KISTでは、保護者の方が安全や安心のためにお子さんと連絡を取りたいという思いをよく理解しています。幸いなことに、便利な代替手段もあります。日本では「キッズケータイ」のように、通話やメッセージはできてもSNSは利用できない携帯電話があります。そのほか、折りたたみ式携帯電話やスマートウォッチを利用し、必要なときだけ連絡を取るご家庭もあります。

なぜ「待つこと」が大切なのか

SNSは、学習や睡眠、友人関係に悪影響を与える可能性があります。また、多くの子どもが「友達が持っているから自分も必要」と感じることで、不要なプレッシャーを生むこともあります。この機会に「必要なもの」と「欲しいもの」の違いについて話し合うことは、とても良いきっかけになります。スマートフォンが「必要」と思えても、多くの場合、まだ必ずしも必要ではありません。本当に大切なのは、学びや遊び、そして健全な友人関係を育む時間です。

また、記事によると、思春期にSNSを使い始めた子どもは、1年後の生活満足度が低い傾向にあるという研究結果もあります。もし学校コミュニティ全体で15~16歳まで待つことができれば、このプレッシャーを減らし、子どもたちが学びと人間関係に集中できるようになるでしょう。私たちみんなで協力し、安心で支え合える環境を保ち続けることで、子どもたちの健全な成長と豊かな人間性を育むことができます。

健全な習慣づくり

実際にスマートフォンを持たせる時期が来たら、家庭でのルールを決めることが大切です。たとえば「食事中や就寝前はスマホを置く」といったルールを共有しましょう。また、親自身がバランスの取れた使い方を示すことも重要です。心理療法士のLauren Tetenbaum氏は、「子どもと一緒に食事をするときは、できるだけスマホを見ないようにしましょう」と呼びかけています。

互いに支え合いながら、意識的に子どもたちを導くことで、責任感と思いやりを持ち、オンラインでもオフラインでも意義ある行動ができる大人へと成長していくでしょう。

Kevin Yoshihara Ed.D.

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