創立者のビジョン

創立の想い
すべての子どもに、自ら未来を切り拓く力を。

私が最もよく受ける質問の一つが、「どのようにして?(How?)」というものです。

私たちの家族が創立した学校が、どのようにして世界のIB校トップ10に常に名を連ねるまでに成長したのか。
世界的に確立されたフランチャイズのトップ校と、どのように競い合っているのか。

その「どのように(How)」をお話しする前に、まずは「なぜ(Why)」についてお伝えさせてください。

本校は、1997年に8月に開校されました。その設立は、忘れられない「ある一つの出来事」がきっかけでした。

かつて、肌の色の違いを理由にいじめを受けていた小さな男の子が、「なぜ僕の肌の色はみんなと違うの?」と涙を流している姿を目にしました。

当時の日本では、インターナショナルスクールの選択肢は限られていました。文化や言語、人種の違いによって困難を抱える子どもたちにとって、その多様性が社会から祝福され、歓迎されるような教育の選択肢はほとんどありませんでした。

その言葉は私たちの胸を深く打ち、すべての子どもが尊重され、安心して平和に学べる環境が早急に必要であると強く認識する契機となりました。私たちは、あらゆる背景を持つすべての子どもたちに、温かく、育み、思いやりのあるコミュニティを提供したいと願ったのです。

この強い願いからKISTは誕生し、今日に至るまで、学校コミュニティのあらゆる決定に影響を与え続けています。

しかし、学校コミュニティを成長させていく中で、単に「安全な環境」を提供するだけでは十分ではないことに気づきます。

ある日、発展途上国出身で、当時高校1年生だった一人の生徒がこう語りました。

「僕の将来の目標は、何があっても家族を支えることです。しかし、そのための壁となるのは、高い待遇の職に就くために良い大学に進学しなければならないということです。もしそれができなければ、僕と家族には永遠に閉ざされたままの扉があるのです。」

この言葉は、私たちに強い問いを投げかけました。生徒の家族の背景に関わらず、私たちが提供する教育が、すべての生徒にとってその扉を開く鍵となるにはどうすればよいのか。

この気づきを転機として、KISTは新たな使命を掲げ歩み始めました。それは、すべての生徒が自らの力で未来を切り拓けるよう、高度な知識とスキルを身につける教育と、その成長を心から支える環境を提供することです。

この教育の提供こそが、今も変わらず私たち家族の学校コミュニティの中心にあります。

最初の質問に戻りますが、これで「なぜ(Why)」についてはお答えできたかと思います。それでは、「どのように(How)」についてお話しさせてください。

現在では国際バカロレア(IB)教育を通して、生徒が学問的卓越性と高い倫理観を身につけ、世界にポジティブな貢献ができる人材へと成長することを目指しています。

私たちは、子どもたちが自ら受ける教育を通じて世界をより良く変える可能性に気づいたとき、初めてその学問的潜在能力が真に開花すると信じています。

残酷さや無関心、差別が瞬時に広まってしまう世界において、本校は、世界の明るい未来に向けた希望の光となる人々で構成されるコミュニティを育むことに、絶え間なく注力しています。私たちが学問的卓越性を育み始める前から、その倫理観の高さで同世代の中で際立つ子どもたちです。

先ほどの泣いていた男の子の話に戻れば、私たちは、その男の子を慰め、その苦境に共感し、彼も他の誰一人としても同じような疎外感を味わうことのないよう、世界を変えていく子どもたちを育てたいのです。

私たちは、以下のような方々をコミュニティに迎えることで、これを実現したいと考えています。

  • 学ぶ意欲を持ち、思いやりを備え、コミュニティの仲間と協力しながら自ら世界をより良くしようとする生徒。
  • 本校のカリキュラムの中で最大限に成長し、提供されるあらゆる学習機会を活かして、自身の原石としての才能を磨き上げることができる生徒。
  • 受け身ではなく、探究心を持ち、自ら問いを立てる好奇心と、世界について深く理解しようとする情熱を持つ生徒。
  • 生徒が学習に集中できる、妨げのない教育環境を求め、次世代の世界を牽引するリーダーを育て上げることに、自らの教育者としての使命と誇り(レガシー)を見出す卓越した教員。
  • 子どもの主体的な学習姿勢に深く共感し、将来の目標に向けた自立した努力を励ましてくださる、理解と協調性があり、思慮深い保護者の皆様。
  • 思いやりと敬意を持ち、自身の行動が他者に与える影響に責任を持ち、協働を通じて共に成長していくコミュニティメンバー。

これが、30年近くにわたる私の、そして私たち家族の理念です。この理念は、これからの30年、そしてその先も、私たちの学校コミュニティに力を与える原動力であり続けます。

もし皆様のご家庭の理念がこれと重なるのであれば、思いやりがあり、互いに深く寄り添いあうような、寛容な世界を築くために、皆様を本校にお迎えできることを心より歓迎いたします。

小牧ファミリー

創立者